論文掲載

博士課程の木部さんの論文が掲載されました。

生業変容を経験しているラオス北部のナムニョン村において、最も栄養状態が悪いとされる雨季後半の栄養摂取および身体活動パタンを調査しました。その結果、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンAの摂取量が不足している可能性が示唆されました。また、生業パタンの異なる世帯間で結果を比較したところ、焼畑や二次林に依存した世帯は、野生植物やイノシシ肉を多く食べ、ビタミンCを多く摂っていました。一方、水田に依存した世帯は、水生生物や食塩を多く食べ、ナイアシンとビタミンB12を多く摂っていました。身体活動パタンは、徒歩移動にかける時間に有意な差がみられました。以上の結果から、同地域における栄養転換についても論じています。

Kibe M, Tomita S, Umezaki M. (2022). Divergence in Nutritional Intake and Physical Activity Patterns Among Households in a Village of Ethnic Minorities in Northern Laos at the Initial Stage of Health Transition. Hum Ecology.

論文は以下のページでご覧いただけます。

https://doi.org/10.1007/s10745-022-00310-y