少子化・高齢化・人口減少は、現在の日本社会が直面するそして人類全体がそれほど遠くない未来に直面する)大問題だと言われています。ただ考えてみれば、人類の歴史はさまざまな困難を創造的に克服ながらつくられてきました。したがって、見方をかえれば、少子化・高齢化・人口減少は、人類が新しいものを生み出すきっかけになる可能性もあります。
そのような考えにたって、少子化・高齢化・人口減少の先進地域である日本の過疎地域における取り組みを勉強するというプロジェクトを実施しました。今回、その成果を日本健康学会誌の特集号として刊行しましたのでお知らせします。
以下のリンクから全文をフリーで閲覧できます。ぜひご覧ください。
2018 年 84 巻 6 号 特集
- コミュニティーは高齢化・人口減少にどのように対処するか
梅﨑 昌裕, 田所 聖志, 馬場 淳, 濱島 敦博 - 互助による生活支援とプライマリ・ヘルスケア
夏原 和美 - 地域包括ケアにおける「互助」概念と贈与のパラドックス
田所 聖志 - 人口減少地域におけるソーシャルキャピタル概念の適用に関する文化人類的検討
小谷 真吾 - 『ずく』の継承者たち
馬場 淳 - 過疎化・人口減の縮小社会における伝統的生態学的知識の喪失とイノベーション
香坂 玲, 内山 愉太, 田代 藍 - 人・農地プラン策定集落の属性と農地利用の合意形成に関する一考察
濱島 敦博 - 野菜産地における輸出の現段階と課題
石塚 哉史 - 人口減少・高齢化地域における住民自治組織(都市内分権型住民自治組織)のダイナミクスとポテンシャル
前山 総一郎 - 長崎県平戸市における人口減少集落の自立と持続可能性への取組み
黒田 成彦 - 人類集団の生存戦略に影響する要因としての少子高齢化
梅﨑 昌裕