論文掲載

修士課程の増田さんの論文が掲載されました。

慢性炎症(弱く持続的な炎症)は、老化に伴う身体・認知機能の低下に関与している可能性があると考えられています。食事は慢性炎症の決定要因の一つと考えられており、食事の炎症性を表す食事性炎症指数(DIIスコア)が開発されました。今回の論文では、日本の5つの市町村(秋田県男鹿市、千葉県勝浦市、兵庫県南あわじ市、岡山県高梁市、長崎県長崎市)の高齢者を対象とし、DIIスコアと関連する属性を検討した上で、DIIスコアと高齢者の生活の自立度の関連を検討しました。男性、教育年数が短い人、買い物頻度が低い人、一人暮らしの人、南あわじ市の住民でDIIスコアが高いという関連が見られました。また、DIIスコアが高いと生活の自立度が低いという関連が見られました。

Masuda, M., Natsuhara, K., Sueyoshi, S., Odani, S., Yagyu, F., Tadokoro, K., Ohnishi, M., Nakao, R., Goto, C., & Umezaki, M. (2022). Association between the dietary inflammatory index and disability in Japanese older people. Public Health Nutr, 1-9.

論文は以下のページでご覧いただけます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35899875/