ラオス・ウドムサイ県村落調査

2018年8月、ラオス北部のウドムサイ県で生体試料のサンプリングを実施しました。ラオス熱帯医学公衆衛生研究所との共同研究です。

苦みやえぐみの強い野生可食植物の摂取と栄養適応の関係性を明らかにするプロジェクトであり、ファイトケミカルと腸内細菌叢の相互作用の解明がポイントになりそうだと考えています。当研究室のメンバーのほか、東大農学部の大学院生、名古屋大学・東邦大学の研究者、ラオス熱帯医学公衆衛生研究所のスタッフ、郡保健局のスタッフ、村落のヘルスボランティアなどが参加しました。今回は近代化の程度の異なる2地域で、300人近くの皆様からサンプルをいただくことができました。これから分析をして、来年の3月に参加者の皆様に結果を報告しにいく予定です。

なお、対象地域では、引き続き村落での住み込み調査を実施している大学院生も2人います。そちらの予断なき観察の成果も楽しみです。

 

 

調査対象の村のひとつ。雨期でしたが、こんな晴れ間も。

 

定量ろ紙に尿をしみこませ、乾燥させているところ。研究室へ持ち帰って各種バイオマーカーを測定します。

 

体重計などに足跡マークを書いておくと、「裸足でお願いします」と現地の言葉で言えなくても、不思議と裸足になってくれます。

 

村の入り口に着いた学生。ここで住み込み調査をします。