助教・水野の論文2報が掲載されました。
ラオス北部住民の酸化ストレスに着目し、近代化の程度と酸化ストレスとの関連を検討しました(論文①)。また、酸化ストレスの個人差の決定要因について、特に微量元素曝露と食生活に着目して検討しました(論文②)。個人の酸化ストレス(特に、DNAと脂質の酸化損傷)レベルについては、尿中のバイオマーカーを化学分析によって測定して定量的に評価しました。この検討から、ラオス北部住民のDNAの酸化損傷レベルは低く、脂質の酸化損傷レベルは高いことがわかりました。また、近代化の程度が高いほど、DNAの酸化損傷レベルが高い傾向が見られました。さらに、微量元素の曝露が酸化ストレスの個人差の決定要因の1つとなっていることが示唆されました。
論文①
, , , , , , , , , , & (2023). Impact of modernization on oxidative stress among indigenous populations in northern Laos. American Journal of Biological Anthropology, 1– 12. https://doi.org/10.1002/ajpa.24722 PubMed
論文②
Mizuno Y, Inaba Y, Masuoka H, Kibe M, Kosaka S, Natsuhara K, Hirayama K, Inthavong, N, Kounnavong S, Tomita S, Umezaki M. (2023). Determinants of oxidative stress among indigenous populations in Northern Laos: trace element exposures and dietary patterns. Science of the Total Environment. 868, 161516. doi: 10.1016/j.scitotenv.2023.161516. PubMed