客員研究員の冨塚さんと准教授の梅崎の共著の論文が掲載されました。
Tomitsuka, E., Igai, K., Tadokoro, K., Morita, A., Baba, J., Suda, W., Greenhill, A. R., Horwood, P. F., Soli, K. W., Siba, P. M., Odani, S., Natsuhara, K., Morita, H., & Umezaki, M. (2017). Profiling of faecal water and urine metabolites among Papua New Guinea highlanders believed to be adapted to low protein intake. Metabolomics, 13: 105. https://doi.org/10.1007/s11306-017-1243-6
パプアニューギニア高地人の低タンパク適応メカニズムを探索するため、糞便からの抽出液を対象にしたメタボローム解析をおこないました。タンパク摂取量が少ないにもかかわらず、パプアニューギニア高地人のサンプルには日本人の若者とおなじくらいのアミノ酸が検出され、パプアニューギニア高地人のなかでもタンパク摂取が極端に不足している人のほうが糞便に排出されるアミノ酸がおおいというおもしろい結果が得られています。この現象は、腸管内での尿素の再利用が亢進していることによって説明できるのではないかと考えています。